【校正レンズ】ーあなたが書い文章をレンズでのぞいてきませんか?

未分類
泥の中の観察者: 王冠を剥奪された男 (LaLaLa Books)
王であることに、何の意味があるのか。自分が、王冠を待つ部屋の、ただの中身にすぎないと気づいたとき、王は、妃の手で玉座を追われ、「死んだこと」にされ、街のいちばん貧しい泥の中へ落ちる。 一年、彼は、見る。水の汲み方も知らなかった手で井戸を汲み、子の死を、取り立てを、酔いどれの嘘を、見る。やがて玉座へ還る道が開いたとき、彼が持ち帰るのは、もう何も証さない肩の徴ではなく、ただ、一年で得た〈見る目〉だけだった。 一枚の汚れた老人の顔から生まれた、76,000字の長編文学。
Amazon.co.jp: 泥の中の観察者: 王冠を剥奪された男
Amazon.co.jp: 泥の中の観察者: 王冠を剥奪された男

校正レンズ — 文章のクセを映す

「〜だった」が3回続いてた。文章のクセを色鉛筆で映すツールを作った

自分の原稿を読み返していて、ぞっとしたことがある。

それは沈黙だった。海は静かだった。夜は深かった。

「だった」が、3回続いていた。書いている最中はまったく気づかない。リズムに乗っているつもりで、同じ語尾を機械みたいに繰り返している。読者はたぶん、意味より先にこの単調さを感じ取る。

クセは、自分では見えない。見えないから直せない。

だったら、見えるようにすればいい。そう思って作ったのが 校正レンズ です。

URL(無料・登録なし):https://koseilens4.pages.dev/

何をするツールか

原稿を貼り付けると、文章のクセに色鉛筆で線を入れて返してくれる。それだけ。AIには投げない。ブラウザの中で完結する、ただの一枚のページです。

拾うのは、書き手が「言われれば分かるけど、自分では気づけない」たぐいのクセ。

  • 語尾の連続 … 「〜だった」「〜した」が何文も続いている箇所を、藍の下線で
  • 多用語 … 同じ単語を使いすぎているのを、緑のマーカーで
  • 長い一文 … 一文が伸びすぎて読点で延命しているところを、地色で塊として
  • 誤字・表記 … 「をを」「、、」、カッコの閉じ忘れ、半角カナの混入を、朱の波線で
  • 「は」と「が」の偏り … どちらに寄っているかをメーターで

貼って、読む。それだけで原稿が校正紙になる。色は、入力欄そのものに乗る。 透明にした入力欄の裏に、同じ文字を色つきで重ねてあるので、いつもどおり打つ・消す・貼るだけで、文字に色がついた状態のまま直接直せる。別の画面に切り替える必要はない。

使い方

  1. https://koseilens4.pages.dev/を開く
  2. 「原稿」欄に本文を貼り付ける/書く
  3. その場で文字に色がつく。気になったところを、そのまま打ち直す
  4. 右の「見つかった箇所」をクリックすると、その箇所にカーソルが飛ぶ

タブの切り替えも、別ビューを開く操作もない。色つきのまま編集できる一枚の原稿用紙、というのが近い。

しきい値は右側のスライダーで動かせる。「語尾は何文続いたら警告するか」「同じ単語を何回で多用とみなすか」「何文字から長文か」を、自分の感覚に合わせて締めたり緩めたりできる。厳しめにして全部炙り出すもよし、緩めにして本当に目立つものだけ拾うもよし。

そして、機械的に正解が決まるミス——句読点の重複(、、→、)、助詞の重複(をを→を)、句読点前の空白、半角カナ——は「機械的に自動修正」のボタンで一括で直せる。直した件数は表示されるし、「元に戻す」も付いているので、気軽に押せる。検出結果はテキストでコピーもできるので、推敲メモとして残しておける。

あえて「機械にできること」だけにした

正直に書いておきます。このツールは、意味を読まない

だから拾えないものがある。「規制」と打つべきところを「帰省」と変換してしまった——こういう誤変換は、文脈を読まないと判別できない。送り仮名の微妙な抜けも、言い回しの不自然さも、機械的なルールだけでは捕まえられない。

逆に言えば、ルールだけで確実に拾えるものに絞った。語尾が同じか。単語が何回出たか。カッコの数が合っているか。これらは意味を読まなくても、数えれば分かる。だからオフラインで、一瞬で、取りこぼしなく返せる。

「機械が数えれば分かる誤り」と「意味を読まないと分からない誤り」。この線を引いたうえで、前者だけを引き受けたのがこのv1です。後者は——AIに読ませる版(v2)の仕事として、別に取ってある。

校正って、本来そういう分業だと思う。まず機械が機械的なミスを潰し、人間(とAI)が意味の領域に集中する。だからこのツールも、機械が直せると断言できるミス(句読点や助詞の重複など)はボタン一つで機械に直させ、判断のいる部分は人の手に残す、という線で割り切った。その下ごしらえの部分を、一枚のページに閉じ込めた。

作りについて

中身は index.html が一枚だけ。外部のフォントもライブラリも読まない。だから貼り付けた原稿がどこかに送られることはないし、ネットが切れていても動く。未発表の原稿を扱う書き手にとって、これは譲れない条件でした。

公開は Cloudflare Pages にZIPをドラッグしただけ。いつもの手順です。

使ってみてほしい

書き手なら、自分の原稿を一段落ぶん貼ってみてください。たぶん、思っていたより色がつく。私はついた。

無料で、登録もいらない。気が向いたら、どんなクセが出たか教えてください。

校正レンズ — 文章のクセを映す

見出し画像

コメント

タイトルとURLをコピーしました